芸能

【沖縄芸人の「もう1つのM-1」】 知られざる「O-1グランプリ」の熱闘 “うちなーぐち”の「方言じゃないと漫才ができないんですよ」「沖縄あるあるは出尽くした」

O-1グランプリ2025の知られざる熱闘が1月2日に行なわれた

O-1グランプリ2025の知られざる熱闘が1月2日に行なわれた

 日本一の漫才師を決めるM-1グランプリは年末の風物詩となっているが、沖縄では「O-1グランプリ」が年始の風物詩となっている。全国的にはあまり知られていない沖縄芸人たちの熱闘を、ノンフィクションライターの中村計氏がレポートする。【前後編の前編】

* * *
「宜野湾だね! それは宜野湾のことだから」

 オリオンリーグの玉代勢直が、沖縄の地名である「宜野湾」と「宜野座」を勘違いした相方にそうツッコミを入れた。

 宜野湾市は人口約10万人の都市であるのに対し、宜野座村は人口約6000人ちょっとの小さな村。宜野座を宜野湾と聞き違え、宜野湾トークを展開してしまうという沖縄県民の「あるある」を題材にした漫才のネタだった。

「東京では絶対にできないですね」

 玉代勢は、そうにやりとする。

 令和ロマンの史上初の連覇で幕を閉じたM-1の興奮が冷めやらぬ年明け、1月2日のお昼過ぎ。関東エリアでは箱根駅伝の第5区、山の区間で青山学院大がトップに立った直後のことでもあった。日本の南、沖縄テレビのスタジオでは「もう1つのM-1」がひっそりと開催されていた。

 O-1グランプリ2025──。

 沖縄県民の、沖縄県民による、沖縄県民のためのお笑いコンテストである。アルファベットの「O」は沖縄の「O」であり、琉球王の「O」でもある。今年で19回目を迎え、県民にとっては新春の風物詩として定着している。

関連記事

トピックス

過去のセクハラが報じられた石橋貴明
とんねるず・石橋貴明 恒例の人気特番が消滅危機のなか「がん闘病」を支える女性
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(写真は2019年)
《広末涼子逮捕のウラで…》元夫キャンドル氏が指摘した“プレッシャーで心が豹変” ファンクラブ会員の伸びは鈍化、“バトン”受け継いだ鳥羽氏は沈黙貫く
NEWSポストセブン
過去に共演経験のある俳優・國村隼(左/Getty Images)も今田美桜の魅力を語る(C)NHK連続テレビ小説「あんぱん」NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
《生命力に溢れた人》好発進の朝ドラ『あんぱん』ヒロイン今田美桜の魅力を共演者・監督が証言 なぜ誰もが“応援したい”と口を揃えるのか
週刊ポスト
大谷翔平(左)異次元の活躍を支える妻・真美子さん(時事通信フォト)
《第一子出産直前にはゆったり服で》大谷翔平の妻・真美子さんの“最強妻”伝説 料理はプロ級で優しくて誠実な“愛されキャラ”
週刊ポスト
「すき家」のCMキャラクターを長年務める石原さとみ(右/時事通信フォト)
「すき家」ネズミ混入騒動前に石原さとみ出演CMに“異変” 広報担当が明かした“削除の理由”とは 新作CM「ナポリタン牛丼」で“復活”も
NEWSポストセブン
万博で活躍する藤原紀香(時事通信フォト)
《藤原紀香、着物姿で万博お出迎え》「シーンに合わせて着こなし変える」和装のこだわり、愛之助と迎えた晴れ舞台
NEWSポストセブン
川崎
“トリプルボギー不倫”川崎春花が復帰で「頑張れ!」と声援も そのウラで下部ツアー挑戦中の「妻」に異変
NEWSポストセブン
最後まで復活を信じていた
《海外メディアでも物議》八代亜紀さん“プライベート写真”付きCD発売がファンの多いブラジルで報道…レコード会社社長は「もう取材は受けられない」
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《“イケメン俳優が集まるバー”目撃談》田中圭と永野芽郁が酒席で見せた“2人の信頼関係”「酔った2人がじゃれ合いながらバーの玄関を開けて」
NEWSポストセブン
六代目体制は20年を迎え、七代目への関心も高まる。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
山口組がナンバー2の「若頭」を電撃交代で「七代目体制」に波乱 司忍組長から続く「弘道会出身者が枢要ポスト占める状況」への不満にどう対応するか
NEWSポストセブン
日本館で来場者を迎えるイベントに出席した藤原紀香(時事通信フォト)
《雅子さまを迎えたコンサバなパンツ姿》藤原紀香の万博ファッションは「正統派で完璧すぎる」「あっぱれ。そのまま突き抜けて」とファッションディレクター解説
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! ゴールデンウィーク大増ページ合併号
「週刊ポスト」本日発売! ゴールデンウィーク大増ページ合併号
NEWSポストセブン