1月25日、六代目山口組の司忍組長が83歳の誕生日を迎え、愛知県の傘下組織事務所にて誕生日会が開かれた。毎年恒例の誕生日会だが、この開催直前に“ある情報”が広まっていたため、警察、マスコミは司組長の動向にひときわ目を光らせていたのだった。【前後編の後編。前編を読む】
17時ごろから始まった司組長の誕生日会。六代目山口組が傘下組織に配布する機関紙『山口組新報』では、例年、本部長が祝辞を読み、最高幹部による乾杯の音頭で宴会が始まるという言及がある。
18時頃、会場外にカラオケの音が漏れてきた。確認できた限りで河島英五『酒と泪と男と女』、松山千春『恋』。この2曲は昨年12月に行なわれた「事始め式」の宴会でも歌われた楽曲で、持ち歌にしている直参組長でもいるのだろうか。さらにキャンディーズ『年下の男の子』を熱唱する女性の声も聞こえてきた。
誕生日会は2時間ほどでお開きになったようだ。19時10分頃、シャッターが開くと、高山清司若頭を筆頭にした執行部がズラリと並び、司組長を見送る準備を始める。しばらくすると、顔を赤くした司組長が出てきて高級セダンに乗り込み、会場から出ていった。同じように赤ら顔の直参組長も多く見受けられた。
その後、高山若頭、若頭補佐の竹内照明・弘道会会長が帰宅し、各自帰宅の途についた。