水原被告がこの間に賭けていたのは、米バスケットボール(NBA)やアイスホッケー(NHL)、サッカーではポルトガルやエジプトのリーグ戦などが対象で、2月4日と5日はそれぞれ5回、6日には14回賭けていた。1回の賭け金は116ドルから多い時には1400ドルで、総額は約1万4700ドル(約230万円)だった。時間帯は昼過ぎから夜にかけて集中していた。それらの記録をもとに、検察は次のように指摘している。
〈水原被告は自身の犯行について、1週間に4〜5回カジノ通いをし、長年にわたるギャンブル依存症が原因だと主張していたが、『長年の依存症』を示す証拠はない。
全米にあるカジノ30か所を調べたところ、確認できたのは2008年、(ラスベガスにある)ミラージュカジノで使った200ドルだけだ。オンラインのスポーツ賭博に手を出したのは、大谷選手の口座から大金を盗んで以降のことだ〉
当時23歳だった水原被告が2008年にカジノを訪れた際に提示した被告の運転免許証も、検察から証拠としてとして提出されている。