米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(30)の元通訳、水原一平被告(40)が、大谷選手の銀行口座から約1700万ドル(約26億円)を不正に送金したとして銀行詐欺罪などに問われている裁判。量刑言い渡しは2月6日に予定されており、佳境を迎えている。米連邦検察は1月30日、情状酌量などを求めた水原被告の申立書に対し、「多くの彼の主張は証拠に基づいていない」と次から次へと虚を衝き、徹底的に反論したのだ。
両親や妻からの手紙を含む水原被告の“弁明”が記された申立書が公開されたのは1月下旬。そのなかで水原被告は、過酷な労働環境や低賃金によって追い詰められた、「(窃盗は)ギャンブル依存症が原因」などといった主張をしたが、検察側から返り討ちにあった格好だ。
NEWSポストセブンは、検察が提出した書面を入手。これによると、水原被告は2023年2月4日から4日間にわたってスポーツ賭博に興じていた。オンラインでスポーツ賭博ができる大手サイト「ドラフトキングス」を通じて賭けを行なっている。
「同期間は大谷選手がキャンプ地であるアリゾナ州で自主トレをこなしている最中でした。WBC出場のため、通常のキャンプインより1か月ほど早い、1月半ばから渡米しています。これに同行していた水原被告はそのかたわら、ギャンブルに興じていたことになる。
さらに水原被告は前年末から、当時WBC日本代表監督の栗山英樹氏(63)の働きかけもあってラーズ・ヌートバー選手の獲得に向けて水面下で動いていました。水原被告としては、例年ならオフの期間にWBCの仕事が入り、ストレスになっていたのかもしれません」(在米ジャーナリスト、以下同)