母が語った「親としての気持ち」
快楽目的ではないと推察するが、結局、娘からはっきりとした動機を聞けてはいない。弁護人の「聞くと怒るのではないかと(思った)?」という質問に対して、浩子被告は、「はい」と答えた。また、警察に通報できずにいたのは、いびつな親心だったようだ。
弁護人「瑠奈の事件を知り、通報せずに過ごしていたが、どうすればよかったか?」
浩子被告「どこかでターニングポイントがあれば止められたのかなと。そのようなことができず事件になり、本当に申し訳ない思いがあります。通報しなかったのは、瑠奈を思う親としての気持ちでした。
ただ、被害者ご遺族の気持ちを考えると、(事件発生から)時間も空いて、耐えられない思いだったろうと思います」
「どこかでターニングポイントがあれば……」と後悔を口にする浩子被告。本当に引き返せるタイミングは、なかったのだろうか。