『なぎチャイルドホーム』は親子で楽しめる施設だ
岡山県北東部に位置する奈義町。少子化が叫ばれて久しい中、2019年に全国平均の約2倍となる合計特殊出生率2.95を記録し、大きな話題となった。
その秘密は徹底した子育て支援。20種類にものぼる経済支援に加え、親子が自由に集える町営施設『なぎチャイルドホーム』を整備するなど、子育てで孤立しない環境づくりを行ってきた。
記者が町を歩くと、親世代の「子育てしやすい!」という声が聞こえてきた。しかしながら、これほどの子育て支援を実現するには「先立つもの」が必要だ。財源はいかにして確保しているのだろうか──。【前後編の後編。前編から読む】
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奈義町の子育て支援策は20種類以上にのぼる。
《在宅育児支援として、月額15,000円を支給》《町内の子ども園・小中学校の給食費を完全無償化》《小中学校の教育教材費の無償化》《高校生には年額24万円を3年間支給》など、経済支援策もかなり手厚い。