スポーツ

阪神“優勝マジック”点灯の名物商店街が開幕前に早くも「マジックが1ケタ」!? 二軍新施設の完成で理事長も「経済効果に期待」

例年にない状況が(右は藤川監督)

例年にない状況が(右は藤川監督)

 3月28日に今季の開幕を控えるプロ野球。毎年、残り試合数などに連動する“日本一早いマジック点灯”で話題となる阪神尼崎駅前の尼崎中央三丁目商店街だが、今年は開幕までまだあと1か月あるなかで、例年と違う光景が見られる。

 同商店街では例年、開幕とともにアーケードに吊されたボードに公式戦の残り試合数である「143」を“マジック”として掲示する。当然ながらプロ野球の正規のマジックではなく、基本的には残り試合数を表示する(阪神が負けた日には減らさずに勝った翌日に残り試合まで一気に減らす仕組み)。ところが、今年は2月下旬という開幕前の段階で、早くも商店街のマジックが1ケタに減っているのだ。

 実はこれは、尼崎市内に建設している阪神タイガース二軍の新施設(ゼロカーボンベースボールパーク)のこけら落とし(3月1日)までのカウントダウンを掲示しているのだ。地元記者が言う。

「新施設は阪神尼崎の隣の大物駅近くの小田南公園に位置し、甲子園球場と同じ形状の『日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎』はじめ、選手寮(虎風荘)、室内練習場、トレーニングルームなどが完備された練習施設。尼崎市と阪神電鉄が連携して『ゼロカーボンベースボールパーク整備計画』として工事が進められてきた」

 昨年11月20日に“開業までのマジック100”を点灯させ、3月1日のオープニングゲーム(春季教育リーグ・阪神対広島戦)にゼロになるように毎日数字を減らしてきた。

 尼崎市の発表資料では、年間約14万人の来園者がある市内でも有数の公園に新設する野球場には約3600席を設置し、年間約100試合の開催を予定しているという。プロ野球の練習を見学する来場者や、オフシーズンには選手との交流イベント等を開催することで、年間30万人以上の来園者の増加を見込んでいる。

 それに伴い、周辺に尼崎城や寺町、歴史博物館などの地域資源が集積する阪神尼崎駅でも人の流れが変わることを予想している。同尼崎中央三丁目商店街の寺井利一理事長も「二軍球場でファームの試合を観戦した帰りには、商店街に足を運んで優勝マジックを見てもらえるんじゃないでしょうか」と“経済効果”に期待を寄せる。

関連記事

トピックス

3つの出版社から計4冊の書籍が発売された佳子さま(時事通信フォト)
【異例!4社から発売】佳子さま本がフリマアプリで「高額転売」 版元は「ちゃんと本屋さんで正規の価格で買ってほしい」「誠に遺憾に思う」
週刊ポスト
開幕戦に向けた調整を行っている大谷翔平(時事通信フォト)
「ポルシェいたずら」「縦列駐車がニュースに」…キャンプ中も話題沸騰な大谷翔平 同僚・佐々木朗希は「結婚相手は一般人」を巡って“論争”を呼ぶ
女性セブン
争奪戦は必至か(大江麻理子アナ/時事通信フォト)
【大江麻理子アナが6月下旬にテレビ東京退社】フリーアナとなれば争奪戦必至、局内では「政界転身もあるのでは?」の声
週刊ポスト
石破政権で政務官となった岸信千世氏(写真/AFLO)
【スクープ】安倍晋三元首相の政治資金3700万円を甥・岸信千世議員が“実質的な無税相続”していた 「血縁を理由にした寄附は政治資金の私物化」との指摘
週刊ポスト
4月期の日曜劇場にのんが出演へ
のん、4月スタートの阿部寛主演『キャスター』で11年ぶり地上波ドラマ出演 演じるのは“疑惑の科学者”を彷彿とさせる女性研究者
女性セブン
藤川監督、商店街の様子
阪神“優勝マジック”点灯の名物商店街が開幕前に早くも「マジックが1ケタ」!? 二軍新施設の完成で理事長も「経済効果に期待」
NEWSポストセブン
ハワイにある豪華別荘の着工式に参加した際の大谷夫妻(不動産開発会社のHPより)
大谷翔平、ハワイ豪華別荘で一悶着 着工式の写真が不動産開発会社公式サイトから削除 工期は遅れ、今年のオフシーズンを過ごせない可能性も
女性セブン
渡辺氏がかつて運営していた喫茶店跡地(常陸大宮市のXより)
《金スマが終わって農業も終了へ》『ひとり農業』ロケ地でビニールハウス、小屋が解体…名物ディレクターの母親が明かした「片付け」
NEWSポストセブン
コムズ被告(時事通信フォト)
《テレビリモコンを強引に押し込み、激しく…》“ディディ事件”のドキュメンタリー番組で女性が告発「性暴力を実行するための“共犯”がいる」、ショーン・コムズ被告は同番組を“1億ドル”で訴える【フリーク・オフ騒動】
NEWSポストセブン
昨年末に妊娠を公表して以来、初めての公の場に現れた真美子夫人
大谷翔平の妻・真美子さん、注目を集める“ファストファッション中心のスタイリング”の金銭感覚 ハイブランドで着飾る「奥さま会」に流されない“自分らしさ”
女性セブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《中居正広と歩んだ17年》金スマの名物ディレクター・渡辺ヘルムート直道氏が「ひとり農業」生活を引退へ 番組打ち切りで変貌した現地の様子
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 安倍晋三元首相の遺産が「無税相続」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 安倍晋三元首相の遺産が「無税相続」ほか
NEWSポストセブン