『スター誕生!』から始まったオーディション番組
再デビューしたときには当事者でもないのに複雑な気持ちになった
オーディションとは本当にドラマがあるものですね。思えば、一学年下になる「花の中三トリオ」(森昌子さん・66才、桜田淳子さん・66才、山口百恵さん・66才)や、同学年のピンク・レディーのお二人を生んだ『スター誕生!』(同)から始まって、私は多くの公開オーディション番組にハマり、勝ち抜いた人にはもちろん、「バンザーイ、なしよ」(by萩本欽一さん・83才)に終わったかたたちにも心を寄せてきたものです。
あの中森明菜さんは4回、“スタ誕”の予選に挑戦して落選したといわれますし、ソロでデビューした黒木真由美さん(65才)、石江理世さん(65才)、目黒ひとみさん(64才)が、それぞれのキャラクターとは明らかに異なるセクシー路線の「ギャル」というグループで再デビューしたときには、当事者でもないのに複雑な気持ちになりました。
でも、彼女たちのセカンドシングル『マグネット・ジョーに気をつけろ』を、ミッツ・マングローブさん(49才)、ギャランティーク和恵さん、メイリー・ムーさんの音楽ユニット「星屑スキャット」が34年後、鮮やかにカバー。いかにオーディション番組というものが当時の視聴者のハートに刺さり、“ドラマ”として思い出となり続けていることかを知ったものです。