宮城野親方(元横綱・白鵬)の部屋では弟子のいじめ・暴力行為があった(時事通信フォト)
八角理事長の後ろ盾がいなくなった影響も
特に二所ノ関部屋のケースは映像も残っており、「未成年の飲酒などは監督不行き届きとして、宮城野親方と同様に厳重処分を下すべきだという声が挙がっている」(同前)といい、具体的なプランも囁かれている。若手親方が言う。
「コンプライアンス委員会が動かざるを得ず、部屋を閉鎖して一門理事の高田川親方(元関脇・安芸乃島)の部屋の預かりになるという具体的な話も伝わっている。そうなれば他の件も不問とはいかないのでは。
また、理事長と同じ一門の千代大海をめぐってコンプライアンス委員会が動かないと、“この理事長にはついていけない”という声が高まり、あと1期やれると見られてきた八角理事長の再選の芽がなくなりかねない。八角理事長の出方を注目している。
このような声が挙がるのは、八角理事長の相談役で後ろ盾だった北の富士さんが昨年11月に亡くなったことも大きい。佐渡ヶ嶽親方(元関脇・琴ノ若)を理事長にしたい先代の尾車さん(元大関・琴風)にも相談できず、理事長は事業部長の春日野親方(元関脇・栃乃和歌)と頻繁に話し合っている。一門に関係がないこともあって、イケイケどんどんの春日野親方は二所ノ関部屋の閉鎖を進言しているそうです」
協会に二所ノ関部屋の処遇、宮城野部屋の閉鎖解除について聞くと「お答えすることはありません」(広報部)とするのみ。宮城野親方が“漁夫の利”ということになるのか。関係者の注目が集まっている。
※週刊ポスト2025年3月14日号