「どんな役でも演じてみたいですし、朝ドラのヒロインも射止めたい」(久保)
「とてもアンバランスな関係性なんです。いつも不安定で、少しでもバランスが崩れたら愛情から『愛』が消えて、ただの『情』になってしまう。そんなふたりだからこそ役柄としての生の感情を大切に、恋人への慈しみも切なさも悲しみも怒りもありのまま、揺れる想いに委ねました。相手の温度を感じられないことがどれだけ苦しいことなのか、演じていて切なくなりましたね。
触れられないからこそ、お揃いのパジャマを着たり、一緒にごはんを食べたり。共通の時間やものを介して、お互いのぬくもりを感じ取ろうとしている。私も人との心の繋がりをとても大切にしていて、その感覚が合う人と一緒にいたいと考えるので、心が解け合うような関係性はすてきだなと思いました」
「“もういちど”と思っていただける役者に」
今回の作品を通じて、夢がより明確になったと語る。
「内田監督とご一緒するのは3回目でしたが、『もういちど久保と仕事がしたい』と思っていただけたことが、本当にうれしかったんです。女優として、まだ“はじめまして”を増やしている時期ですが、ご一緒した方々に“もういちど”と思っていただける役者になりたい。大河の現場にまた立てる日も夢みています」
夢への向き合いかたも変わった。