学生時代の水原一平被告。右は友人・秋元氏(秋元氏提供)
水原がようやく掴んだメジャーへの舞台。同級生だった前出・秋元が興奮気味に語る。
「テレビでその姿を見た時はすごく驚きましたが、一平はぴったりの職業に就いたなとも思いました。まさに『天職』だなと」
だが、渡米後に水原を待っていたのは「ギャンブル」の誘惑だった。
(了。前編から読む)
【プロフィール】
水谷竹秀(みずたに・たけひで)/ノンフィクションライター。1975年生まれ。上智大学外国語学部卒。2011年、「日本を捨てた男たち」で第9回開高健ノンフィクション賞を受賞。近著は『ルポ 国際ロマンス詐欺』(小学館新書)。10年超のフィリピン滞在歴をもとに「アジアと日本人」について、また事件を含めた現代の世相に関しても幅広く取材。ウクライナ戦争勃発直後から現地で取材していた。
※週刊ポスト2025年3月14日号