笑みを浮かべる飯森容疑者(共同通信)
大阪・八尾市の住宅街で、信じがたい事件が発覚した。集合住宅の一室で見つかったのは、コンクリートに詰められた子どもとみられる遺体。大阪府警は死体遺棄の疑いで大阪市平野区の無職、飯森憲幸容疑者(41)を逮捕、3月2日に送検した。【前後編の前編】
事件の舞台は、八尾市跡部本町にある平屋建ての集合住宅。昨年の暮れごろまで飯森容疑者の80代の父親が住んでおり、退去後に管理人がコンクリートが詰まった不審な衣装ケースを見つけ、警察に通報したことで事件が発覚した。大手紙社会部記者が語る。
「ケースの中からは、コンクリートで固められた身長約110センチの白骨化した子どもの遺体が発見されました。府警によると、飯森容疑者は『十数年前に預かっていた姉の娘をしつけでたたいたら翌朝冷たくなっていた。父親と相談して一緒にコンクリート詰めにした』と供述しています。遺体の腹部には損傷が見られ、左腹部の臓器破裂が死亡の原因であることがわかっています。
飯森容疑者が住んでいたのは白骨遺体が見つかった集合住宅とは別の場所で、『昨年11月初めくらいにコンクリートで固めた遺体を運んだ』とも供述しています」