『ワイドナショー』での椿原慶子アナ(インスタグラムより)
注目を集めた滝クリの“後任”
入社以来、早朝番組の『めざにゅ~』や『FNNスーパーニュース』で情報キャスターやサブキャスター、メインキャスターなどを担当してきた椿原アナが、もっとも注目されたのは、2013年4月、前任の滝川クリステルに代わって『Mr.サンデー』のMCに就いたときだ。
滝川クリステルと宮根誠司キャスターは最初から最後までどうもウマが合っていなかったようで、見ていてヒリヒリする場面もあったものだが、椿原アナに代わってからの宮根氏は伸び伸びと番組を進行していた。
第一子妊娠発表までの5年間、同番組に出演した椿原アナは、その後の三田友梨佳アナ、山崎夕貴アナ、現在の藤本万梨乃アナの中で、もっとも長く務めた。そして、このメンバーを見れば、いかに実力と人気を兼ね備えた女性アナウンサーが担当してきたかがわかろう。
椿原アナは兵庫県芦屋市出身で、小林聖心女子学院中学校・高等学校を経て、聖心女子大学文学部を卒業した“お嬢様”だ。
同期はカトパンこと加藤綾子アナと榎並大二郎アナ。全員が仕事に恵まれ、売れっ子になった稀有な同期で、3人は公私共にとても仲がいい。
榎並アナは育休を取得したことでも話題になったし、先にママになった椿原アナと共に加藤アナへ様々なアドバイスをしていたことでも知られている。
他局の“同期”との横のつながりも深い
この期の女性アナウンサーは他局や地方局を含めてとても仲が良く、ママになっている人が多いという特徴もあり、それぞれの出産祝いに駆け付けた様子が各々のインスタにアップされている。
在京局では元TBSで、広島東洋カープの堂林翔太選手と結婚した枡田絵理奈アナ。地方局では現在デトロイト・タイガースに所属する前田健太投手と結婚した元東海テレビの成嶋早穂アナ、さらには元メ~テレの塩尻奈都子アナ、そして加藤綾子アナ…と、漏れなく超売れっ子アナウンサーで看板番組を担当していたが、きっぱり辞めて子育てを優先している。この同期は“横の繋がり”があり、ひじょうに仲がいい。
椿原アナが「今後は家族との時間をさらに大切にしながら、自分のペースで人生を歩んでいきたい」と決意したのは、同じような考えの“同期”の影響を強く受けたのではないか。
筆者は椿原アナの大ファンだったのでフジテレビのアナウンサーとしてキャリアを重ねる様子が見られなくなるのはとても残念だが、清楚で知的で生放送にも強かった椿原アナなら”自分のペース“で、イベントやシンポジウムの司会などの仕事が舞い込むに違いない。
椿原慶子アナ、17年間、お疲れ様でした。
◆山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!+』(メ~テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。