3月末でフジテレビを退職する椿原慶子アナ(インスタグラムより)
フジテレビ騒動の渦中、エース女子アナ2人が3月末で退職することが大きなニュースになっている。椿原慶子アナ(39才)と永島優美アナ(33才)の2人だ。同局の“報道の顔”として活躍した椿原アナについて、放送作家の山田美保子さんが綴る。
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3月末で退職することを発表したフジテレビの椿原慶子アナと永島優美アナ。
2008年入社の椿原アナは「視聴者の皆様の信頼回復が重要な時期に会社を去ることになり、大変心苦しく感じていますが」と記しながら、「2度の出産・育児を経験し、もう少し家族との時間を大事に過ごしたいという思いが強くなり、昨年11月に会社に退職の意向を伝え、退社の準備を進めてまいりました」と経緯を説明した。
つまり、中居正広氏の女性トラブルに端を発した、いわゆる”フジテレビ騒動“が公になる前に決断したということだ。
フジテレビの騒動を謝罪する役割も
が、それから椿原アナは、『ワイドナショー』や『週刊フジテレビ批評』などを担当し、“騒動”を報じる番組にあって、フジテレビの社員として視聴者に説明したり、謝罪をしたりする役割を担ってきた。
『ワイドナ~』のアシスタント席には、佐々木恭子アナや杉原千尋アナも交代で座っていたが、アナウンス部長や局次長として意見を述べることも多かった佐々木アナの出演は“騒動”以来なくなり、一方、“トンデモ発言”が何かと話題を集めることがあった杉原アナには、任せられないと上が判断したのだろうか。重要なコメントを求められる機会はほとんどない。
そんな中、報道アナとしてキャリアを重ねてきた椿原アナは同番組にはなくてはならない存在だったものである。
2023年10月、2度目の育休明けで『ワイドナ~』を担当することになった椿原アナは「ママとしての目線でコメントしたい」と抱負を述べていたものだが、昨年12月からは、同番組でそうしたネタを扱うことがなくなってしまった。残念だ。
そして『~フジテレビ批評』は、前任の新美有加アナに代わって2024年7月から担当。男性は、明るく楽しいフジテレビの象徴のような渡辺和洋アナで、“騒動”後も、ジャケットの前ボタンを締めずに出演する同アナ特有の軽さが露呈してしまっていた。つまり、ここでも報道色の強い椿原アナの存在はとても重要だったのである。