殺害現場となった神居大橋(時事通信フォト)
さらに3月5日のNEWSポストセブン『《旭川女子高生殺人・公判》「マリファナ運んでいる」「リコの体に合うの」共犯者に”黙秘指示”もした内田梨瑚被告(22)の”イキリ系素顔”と”薬物アピール”』とのタイトルの記事には、内田被告にあったという「虚言癖」について知人らが話している。
虚言癖は1891年にドイツの心理学者、アントン・デルブリックによって提唱された繰り返し嘘をついてしまうという性質で、常習的に無意識に嘘をつくクセをいう。その理由はプライドを守るため、周囲の注目を引くためなど自己中心的な目的が多く、嘘への抵抗感も罪悪感もないといわれる。虚言癖のある人に共通するのは、自己顕示欲が強く目立ちたがりで、プライドが高くわがまま、人の気持ちは考えられず、他人の意見は全く聞き入れない。自己中心的で、自分を大きく見せ、自分にメリットがあることしか考えていないなど。内田被告の言動にあてはまっているものが多いことがわかる。
その癖に小西被告は振り回されていたのだろうか?といえば、そうではない。NEWSポストセブンの3月6日公開の次のタイトルの記事、『《小西優花被告に懲役25年求刑》「どうせ捕まるなら死なせたほうがいい」「こいつイカれてますね」内田梨瑚被告が主張した”舎弟の残虐性”と”供述のズレ”』にある小西被告の発言に注目したい。小西被告の公判での発言「橋の欄干に座った危ない状態で『落ちろ』『死ねや』と何度も言ったので殺意はあった」をみると、小西被告自身、内田被告との舎弟関係を積極的に受け入れていたようにも、内田被告の過激な行動を後押ししていたようにもみえる。
公判で小西被告は2人の関係について、「怒らせないように、顔色をうかがいながら合わせていた」「本当のことを話したら何をされるか分からなかった」と涙ながらに訴え、弁護側は「内田被告からの指示で従属的」と内田被告との舎弟関係を強調し、情状酌量を求めた。だが検察は「犯行態様が極めて残虐で悪質。犯行の経緯も身勝手極まりない」と断罪し懲役25年を求刑。旭川地裁は一部の犯行については内田被告からの指示だったと認めたが、「主体的に関わったのは明らか」と結論づけた。
裁判の中で交際相手は反社会的な人だったいう証言も出ている小西被告。”舎弟 “の意味がわからなかったと発言したが、2人の関係性はヤクザの舎弟関係そのものだった。