亡くなった男性側から「死因贈与契約」で濱田淑恵容疑者の親族が譲り受けた白塗りの豪邸
自殺教唆事件の被害者男性の会社だった
「精神的に調子が悪いと言ってこっちに帰ってきたんです。だけど、息子は仕事については何も話してくれませんでした……」
息子のそんな様子を知らせるために、母親が連絡した相手が、今回の自殺教唆事件で亡くなった被害者男性のうちの一人であるAさん(事件当時66歳)だった。母親は連絡してもなんの返事も得られなかったというが、このAさんは大手電機メーカーで勤務していたオーディオ機器のエンジニア。濱田容疑者はAさんの経験、技術力をあてにオーディオ機器の開発、販売を手がける会社を立ち上げていた。
会社は濱田容疑者の資金集めが目的だったとみられるが、関係者によると、製品は売れず、経営は成り立たなかったという。ただ、今回の証言で会社が“信者集め”の道具に使われていた可能性が浮上してきたのだ。母親の証言に戻る。
「最近になって、大阪(府警)の刑事さんが『話を聞きたい』と来て、なんのことかと驚きました。病気で亡くなったと思っていたAさんが事件に巻き込まれていたこともそこで初めて聞きました。息子には(濱田容疑者らの)会社へ戻ってほしい、と思っていたけど、思い違いでした。私はあの女性が占い師ということも知らなかった。全部、嘘を聞かされていたという感じです……」
共同生活の中で何が起きていたのか。真相解明が待たれる。
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