2024年パリファッションウィーク「ルイ・ヴィトン」に来場したローラ(ABACA PRESS/時事通信フォト)
著名人となっても本名や詳しいプロフィールを公表しないままの人もいるなか、モデルでタレントのローラが本名を公表した。本名の公表と共に自分のルーツ、これからの生き方についての決断を明らかにし、話題になっている。臨床心理士の岡村美奈さんが、ローラが仕事の告知でも、何かの宣伝でもない決断を公表したことによって起きる効果を分析する。
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「佐藤えり」というのが本名だと、モデルでタレントのローラが自身のインスタグラムで明かした。それと共に綴られていたのは「これから、毎月新潟に訪れて約1年間かけて農業を学んでいくよ」(原文ママ、以下同)というコメント。あのローラがまさかの畑仕事??
インスタグラムには白黒の写真で畑を耕すローラの姿が。本当にやっていたのだ。長い髪を一つにまとめ、額には手ぬぐい?いや、きっとバンダナだ。それをハチマキのように巻いている。和服かモンペのように見える超個性的な作業着を着て、両手に農機具を持ち、足には長ぐつを履いている。時代を少し遡ったような農作業の風景だ。だが、それが絵になってしまうのはローラだからだろう。
このところ彼女のインスタグラムには和の要素が散りばめられている。普段は米ロサンゼルスに在住だが、この数か月は日本に戻ることが多かったのだろう。あでやかな着物姿の写真もあれば、ボディラインも露わなドレスで餅つきの杵を持ち、古民家的なわらび餅屋さんの前でポーズを取り、羽織を着てお蕎麦屋さんの前に立ち、黒のドレスを纏って畳に寝転びポーズを決めたりと、どの写真も日本や日本人を意識させる。
本名を明かしたのも「私の佐藤家の祖先が眠る新潟で、雑穀やお米、野菜さん達を畑で耕す事を決めました」ということで、自身のルーツになる土地で「自分で1から土に種を蒔いて頂くという経験をして感謝と愛を深く学んでいきたいなという気持ち」などだという。ローラとしてというより、佐藤えりとして農業に携わっていいきたいという気持ちが強いのだろう。インスタグラムには、「本気で自給!したい人のための雑穀栽培講座」の様子も映っており、彼女がセミナーに参加し学んでいたことがわかる。