波紋を呼んでいるGoogleマップ上の投稿(写真は編集部で加工しています)
ホームページ等での公表を控えた
飲食店や食品メーカーなどでは、日々ネズミ対策に追われている。
昨年には、大手製パン会社で、食パンのなかから「クマネズミ」の体の一部が見つかったとして、食パンおよそ10万個が自主回収となる事案が発生した。工場の外でネズミの巣穴が見つかり、そこからネズミが工場内に侵入して、焼く前のパン生地に混入したと推定されている。
ほかにも、大手製菓会社の焼き菓子や東京都内の中学校に配達された給食にネズミの糞が混入した事例、横浜市の一部の小学校に給食を納入している業者の調理機器付近でネズミの死骸が発見されて一時米飯の提供を中止したケースもある。
ただ今回の問題では、すき家が事態を把握しておきながら約2ヶ月にわたって特に発表しなかったことも、不安を広げる原因になったと考えられる。その点についても同社はコメントの中で、
〈発生当初に当社がホームページ等での公表を控えたことで、事後の断片的・間接的な情報により多くのお客様に不安と懸念を抱かせる結果となってしまいました。お客様および関係者の皆様に、ご迷惑とご心配をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます〉
としている。いずれにしても、庶民に愛される牛丼チェーンだけに再発防止が求められるだろう。