梨田昌孝氏は今季のパ・リーグは「2強」と見る
昨年はDeNAが26年ぶりに日本一に輝いた日本プロ野球。近鉄、日本ハムなどで監督を歴任して2度の優勝実績を持ち、理論派で知られる梨田昌孝氏(71)は、今季のパ・リーグは「2強」と見る。
【梨田氏の予想】
セ・リーグ 1位=DeNA 2位=巨人 3位=阪神 4位=広島 5位=ヤクルト 6位=中日
パ・リーグ 1位=ソフトバンク 2位=日本ハム 3位=ロッテ 4位=オリックス 5位=楽天 6位=西武
パの1位はソフトバンクにするか日本ハムにするか、ものすごく迷いました。ソフトバンクは石川柊太(33)がFAでロッテに移籍し、和田毅(44)が引退して先発投手力は昨年より少し落ちたけど、12球団トップのチーム打率、得点、本塁打を誇る打線は健在です。
柳田悠岐(36)や周東佑京(29)、成長した栗原陵矢(28)ら生え抜き組に加え、移籍組の山川穂高(33)や近藤健介(31)と続く打線はどこでも点が取れます。もともとピッチャーが良いチームですが、今年は打線がカバーする展開も多いのではないか。昨季も柳田がケガでほとんど出られないなかリーグ優勝した打線の力を考えて1位予想にしました。
ただ、日本ハムも負けないくらい魅力あふれるチームです。昨季は開幕から不振で5月に二軍落ちしたフランミル・レイエス(29)が再昇格すると打ちまくり、水谷瞬(24)、万波中正(24)、清宮幸太郎(25)ら若手が大活躍。さらに開幕4番に指名した野村佑希(24)の内野守備に難があるとレフトで起用するなど、選手の長所をうまく引き出す新庄(剛志)監督の手腕も見事だった。巧みに競争させながら大抜擢して、選手も起用に応えています。
今季も投手の山崎福也(32)を開幕DHで起用する二刀流を示唆するなど、新庄マジックは健在です。先発投手の頭数が揃っており、ひょっとしたら優勝があるとの可能性を込めて2位にしました。