休売時期は5月末ごろを予定している(公式サイトより)
実際に、3月24日のサトウ食品の発表によると、
《2024年8月に発生した「米不足」騒動の影響によるパックごはんの需要増大に伴い一部商品の出荷調整が必要となりました》
と報告されている。
今回の一部商品の休売・終売の発表を受けて、SNSでは“サトウのごはんがなくなるなんて”“いよいよ原料となるコメが足りないのか”といった声も出ている。あくまで休売・終売となるのはラインナップの一部だが、その背景には「原料米が足りない」といった事態があるのだろうか。
「ネガティブな理由じゃない」
今回の決断・発表に至った経緯について、同社に問い合わせを行うと、担当者が次のように明かした。
「リリースに書いてありますように、2024年の8月の米不足の影響でパックごはんの需要が高まりました。そこで、主力商品である『サトウのごはん新潟県産コシヒカリ』などの生産に注力するために、休売・終売を決断しました。『コメが足りないから仕方なく…』といった理由ではありません」
品目を絞って家庭に多く流通する主力製品の生産力を向上させる、ということだろう。担当者は以下のように続ける。
「決してネガティブな決断ではなく、消費者に安定的に提供し、長く愛し続けていただくための決断です」
5月末から一部商品が店頭から消え始めるが、『サトウのごはん』は引き続き日本人の主食を支えてくれそうだ──。