映画撮影のため20歳の檀ふみとショーケンがプールサイドで(1974年)
互いが歳を重ねるに連れて、会うことも減ったという兄弟。Aさんが萩原さんと最後に会ったのは、本人のガンが発覚した2011年だった。本人の強い意向で、闘病は当時報じられていなかった。
「ここ(実家)に、1人で来たんだよ。『ガンになった』って言うから、『病院にはちゃんとかかってるのか』って。俺も弟も、他に余計なことは言わなかったし、遺言のような話もしなかった。でも、まさか、こんなに早く逝くとは思わなかったから。
弟が逝ってから6年が経つけど、骨はどこにあるかわからない。せめて、近くにある萩原家の墓に分骨してもらいたい……。そもそも兄より前にいなくなっちゃうのはダメだよな……」
複雑な思いを抱えながらも、弟への思いを語ったAさん。それぞれの思いを抱きながら、今も多くの人がショーケンの死を悼んでいる。