堂々とした佇まいはソックリ(撮影/藤岡雅樹)
「教え子が担任の先生に顔も体型も似てきた」
高校時代は西谷監督と自分の顔が似ているとは思ってもいなかったし、同級生から言われたこともなかった。ところが卒業から20年以上が経過し、顔立ちも出っ張ったお腹も、西谷監督にだんだんと似てきたことをラテ氏は自覚しているという。
「ラグビーをやめてからだんだんとお腹が出て来て、年を重ねるにつれ顔の筋肉が垂れてきた。失礼ながら、西谷先生も顔全体が垂れているじゃないですか(笑)。教え子が担任の先生に顔も体型も似てくるという不思議な現象が起きている」
ラテ氏は中村剛也と幼なじみで、小中高と同じ学校に通い、家族ぐるみの付き合いは現在も続いている。
「剛也って、あんな体型からは想像つかないかもしれないですけど、小さな頃からめっちゃ足が速かったんですよ。最近、活躍を見ているとだんだんお父さんに似てきたなと思います。僕の妹の子どもが剛也のお父さんの少年野球チームに入っていたり、なんだかんだでやっぱりつながりってあるなと感じています」
監督として歴代最多となる70勝を昨春のセンバツで挙げた恩師や、2002年の入団から24年目を迎えても第一線で活躍する幼なじみの存在を励みにして、ラテ氏は大阪を拠点にピン芸人として活動する。テレビで見る西谷監督の姿について、ラテ氏はこう語る。
「たまに試合中に怒った姿が話題になっていますが、あれって絶対に、選手のミスを怒っているんやないと思います。相手を馬鹿にしたり、仲間を大事にしなかった選手に対して怒っているんやと思います。そういう先生の教えは今も守っています。
でも、年中忙しいのにあれだけ長い時間、練習を見て、ベンチでもお茶ばかり飲んでいますよね? なんであんなに太るんですかね。僕も他人事ではないですけど……。西谷先生にはいつまでも采配を振るってほしいです」
年々大きくなる恩師の背中を見て、自身の体調と共に恩師の身体を案じるラテ氏がいた。
(了。前編から読む)
■取材・文/柳川悠二 ■撮影/藤岡雅樹