「異物混入」がみられた「すき家」の味噌汁(写真は編集部で加工しています)
「公表2か月遅れ」広報部の見解は
「すき家」は今回の一件について、現場のクルーにどのタイミングで共有したのか。また、ネズミなどの害獣・害虫に対してどのような対策を行なっているのか。そもそもなぜ、会社からの公表・説明が遅れたのか。あらためて広報部に問い合わせると、下記のように回答した。
──本件が全国の店舗に共有されたのは、どのタイミングだったのか。
本件の具体的な内容(異物が混入したみそ汁がお客様に提供されたこと)については言及せず、発生当日の1月21日に、全店に向けて異物混入を防ぐ観点から、商品提供時の目視確認の徹底を指示する内容の緊急連絡を行っています。
──害虫・害獣対策の具体的なマニュアルは、店舗クルー間に共有されているのか。
害虫などの発生を防ぐためのマニュアルは定められており、店舗にも共有されております。このマニュアルは店舗のタブレット端末などで、全ての従業員が閲覧可能です。害虫などを発見した際は、本部の専門部署ならびに店舗責任者へ連絡をするように指導しています。その後、専門部署と店舗責任者が連携し、個店毎に対策を実施しています。
──そもそもなぜ、2か月間公表がなかったのか。
本件は個店および1人のお客様に対しての事象であり、対外的な発表をすることで、多くのお客様に対して不安を与えてしまうと考えたためです。発生当初に当社がホームページ等での公表を控えたことで、事後の断片的・間接的な情報により多くのお客様に不安と懸念を抱かせる結果となってしまいました。お客様および関係者の皆様に、ご迷惑とご心配をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます。
全国に約2000店舗展開する「すき家」。同店の牛丼を愛する多くの利用者が安心して食事を楽しめるよう、早急な対策が求められている。