山口3区の林派の実力者である新谷和彦氏から、山口県萩市の元市議会議長・青木賢次氏へ渡された実際の10万円(写真/青木氏提供)
青木氏は10万円を反・林派の切り崩し工作のための資金だったと受け止めている。青木氏が10万円を返却した後、新谷氏は市長選前に自民党萩支部の役員から反・林派を一掃した。新谷氏は青木氏の告発にどう答えるか。
──青木氏は2023年4月10日にあなたから10万円入りの茶封筒を渡されたと証言している。
「ちょっと覚えていないな。知らない」
──萩支部の人事をしたのは市長選のためか。
「いつまでも萩の自民党に河村支持派が集っているんじゃしょうがないということで、総会を開いたわけですよ」
反対派切り崩しが林氏の指示かについて改めて問うたが、締め切りまでに回答はなかった。
林氏に、この林派の県連会長の10万円工作疑惑をどう受け止めているのか聞くと、「ご指摘の事実につきましては、把握しておりません」(事務所回答)とした。
自民党では地方でも“10万円の札束”が飛び交っているようだ。
※週刊ポスト2025年4月11日号