キャッチボール相手の付近にカメラを置いて撮影していた

キャッチボール相手の付近にカメラを置いて撮影していた

「現状維持を意識し始めたら僕の旅は終わり」

 DeNAに運営許可をもらったと言っても撮影NGな場所等、いろいろな制約はあるようだ。バウアーはこう言って苦笑いを浮かべた。

「Many many rules!」

 いよいよ日本もプロ野球が開幕した。バウアーは今季の目標に球速160km到達を掲げる。

「現状維持を意識し始めたら僕の旅は終わり。ファンやチームに誠実であるためにも常に成長を目指さなければならない」

 それにしてもシーズン中、YouTubeの更新が面倒くさくなることはないのだろうか。そう尋ねると、涼しげな顔をしてこう言ってのけた。

「私はシーズン中の方がリラックスできている。なので、ぜんぜん面倒じゃない。オフになると週7日、練習を含めて1日14時間とか活動しているので、むしろオフの方が忙しいんです」

 一流ほど準備に時間をかけるものなのだろう。

 バウアーは日米の文化の違いをこう語る。

「日本人は和を大事にする。物事を混乱させたりしないでしょう?一方、アメリカは個人主義の国なので、個人の利益が優先される。僕はアメリカの文化に100%、フィットしているとは思えない。ただ、僕の中にもアメリカ的な部分はある。なので、日本文化にパーフェクトにフィットしているわけでもない」

 闘争心が旺盛なバウアーはマウンド上で感情を露わにするときがある。賛否あるだろうが、そんなバウアーも見てみたい。我々はいい試合を見たいのではなく、アツい試合が見たいのだ。

撮影/藤岡雅樹 取材・文/中村 計

※週刊ポスト2025年4月11日号

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