日進月歩でAI技術が発展する今、美容業界でも活用されている(画像はイメージです)
〈AIで生成してない………?〉〈なんの参考にもならない〉──美容院がネット上で公開しているヘアカタログに対して、怒りの声が噴出している。日進月歩でAI技術が発展する今、“この画像は生成AIによるものだ”と断定することは難しくなっている。問題となっている画像を見てみると、カラフルに髪を染めた女性の背景になぜか赤い提灯が映り込んでいるなど、たしかに不自然な点がある。
美容業界でも活用されているAI技術。直近ではユーザーのニーズと合致しない使い方もされているという。ファッション誌の編集者が解説する。
「AIを利用すれば、ヘアスタイルのイメージ画像が簡単に作れて、サロンモデルなどのコスト削減に繋がります。そのためAIの使い方を学ぶ美容師や、ヘアサロン向けのAI画像サービスなどが増えています。
ただ、ヘアスタイルのイメージを共有するぶんにはAI画像は有用なのですが、『このサロンの美容師は、この通りのヘアスタイルにする技術を持っている』という情報としてヘアカタログを捉えているユーザーは、“参考にならない”と悪印象を抱きかねません。
実際、日本最大級の検索・予約サイト「ホットペッパービューティー」は、『再現性がない』として、AIによるスタイル画像の使用を禁止しています」