トラブルが明らかになったウッチャンナンチャンがMCを務める番組『チャンハウス』
今回のケースは、どういった経緯で起きたのか。フジテレビに尋ねると、次のような説明だった。
「『チャンハウス』インタビュー部分において、編集者が一部発言者の発言意図を誤解して編集を行い、誤った内容で放送を行ってしまう事案がありました。
放送後、関係者のかたからご指摘をいただき、弊社としても内容が誤りであることを把握したことから、取材対象のかたがたに謝罪をさせていただいた上、当該ホームページ上に謝罪文を掲載させていただきました(現在は発言者・関係者のかたがたご了承のもと掲載を終了しております)」(広報宣伝部)
同局は、番組内容に誤りがあったことは「深く反省している」としているが、原因はあくまでも編集を行ったスタッフの誤解にあると説明し、過剰な演出や恣意的な編集はなかったとした。
前出のフジテレビ関係者が嘆息する。
「たしかに謝罪文は掲載されていたようですが、個人が特定されないためとはいえ、どの部分が誤っていたのかなどの説明がなく、何が問題だったのかが伝わりにくかった。掲載期間は約1か月で、そもそも番組のホームページを隅々まで見る人はほとんどいないため、世間には問題が起きていたことさえ知られていません。子供の尊厳・人権を傷つけかねない放送を“誤解”で済ませようとする対応にも疑問が残ります。
もっといえば、ウンナンの2人や出川さんら出演者に迷惑がかかる。彼らにも事情は説明されているはずですが、“やらせ”は一発アウトなご時世ですから、血の気が引いたのでは」
フジテレビは今後、「すべてのインタビュー内容を把握しているスタッフが放送に至るまで責任を負う制作体制を再構築」し、勉強会などを行うというが、過去の“やらせ”や“ねつ造”の教訓は生かされていなかったのか。テレビの良心が問われている。
4月3日発売の『女性セブン』では、「フジテレビの“ねつ造演出”で『子供がイジメ』騒動」とのタイトルでこの問題を詳報している。