いい意味での“普通さ”が魅力の今田美桜/(C)NHK 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合) 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
3月31日に放送が始まったNHK朝ドラ『あんぱん』が早くも話題だ。国民的キャラクター「アンパンマン」の生みの親・やなせたかしさんとその妻・小松暢さんがモデルで、夫婦の奮闘が描かれる。舞台となる地元・高知での初回平均世帯視聴率は26.2%(ビデオリサーチ調べ)と、同じく高知が舞台だった『らんまん』(2023年)を上回る好発進だ。
今作で漫画家・柳井嵩(北村匠海)を支える妻・朝田のぶを演じるのが今田美桜(28)。オーディションで応募者3365人のなかからヒロインの座を掴み取った。
本格的な登場は次週以降だが、彼女と作中で重要な役割を持つ「パン」には浅からぬ縁があるという。今田の地元・福岡市で飲食店を経営する男性が語る。
「コロナ禍で閉店してしまいましたが、今田さんのお母さんは福岡市内でパンやケーキを出すお店を切り盛りされていました。『今田家定番』として売られていた枝豆入りカレーパンが人気商品で、時々妹さんらしき方もお店に出ていました」
前クールの朝ドラ『おむすび』の主演・橋本環奈(26)も同じ「福岡出身女優」として知られる。だが、ふたりの学生時代の様子は異なるようだ。今田が卒業した福岡市立友泉中学の現校長・宇都宮淳氏が当時の印象をこう語る。
「私の担当していた学年の一つ下の学年に今田さんがいました。芸能人になる子の“オーラ”のようなギラギラしたものがない、とにかく普通の可愛らしい中学生という印象でした。元担任も『(卒業後に芸能界デビューしてからも)我々と変わらず接してくれる、いい意味での“普通さ”がある』と言っていました。
この近くには橋本環奈さんをはじめ酒井法子さん(54)や浜崎あゆみさん(46)が通っていた中学校もありますが、彼女たちは中学生時代から飛びぬけて目立っていたそうです。今田さんは芸能関係に進みそうな印象もなく、将来、朝ドラの主演になるなんて思ってもみませんでした」
だが、当時から朝ドラヒロインに通ずる「誰からも愛される」魅力にあふれていたという。
「当時の先生方は今でも彼女がドラマに出ると、みんな無条件で応援しています。そうした“親しみやすさ”が今回の朝ドラヒロイン起用にもつながっているのではないでしょうか」(同前)
※週刊ポスト2023年4月18・25日号