戸田菜穂など、配役の妙が早くも朝ドラファンの注目を集めているという/(C)NHK 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合) 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
3月31日にスタートした今田美桜(28)主演のNHK朝ドラ『あんぱん』が、放送開始から間もなく大きな話題となっている。この作品では、日本中で親しまれているキャラクター「アンパンマン」を生み出した、やなせたかしさんと妻の小松暢(のぶ)さんにスポットライトをあて、夫婦としての奮闘の様子が描かれる。
今作で漫画家・柳井嵩(北村匠海)の母親である登美子役を演じるのは松嶋菜々子(51)。松嶋演じる登美子と“緊張関係”になるのが、実の母と離ればなれになった嵩の育ての母となる戸田菜穂(51)演じる伯母・千代子だ。この配役の妙が早くも朝ドラファンの注目を集めているという。
「戸田さんは『ええにょぼ』(1993年)、松嶋さんは『ひまわり』(1996年)で朝ドラヒロイン経験者。その2人が揃い踏みしたうえに、広瀬すずさん主演の『なつぞら』(2019年)では、戸田さんがヒロインの“実の母”で、松嶋さんが“育ての母”の役どころだった。今回はそれが入れ替わった遊び心のある配役です」(朝ドラウォッチャー)
見どころは、“闇のある役どころ”を演じる松嶋との“対決”で、キャスト発表時の制作統括コメントでも〈緊張感ある芝居のかけ合いも今から楽しみ〉と評されている。
「早速、第2話では食事でナイフをうまく使えない登美子役の松嶋さんが『お箸をいただけませんか……』と申し出たのに対し、千代子役の戸田さんが『ああ。気づかなくてえろうすいませんなぁ』と笑みを浮かべる不穏なシーンがあり、今後の2人がどう“火花”を散らすのか、期待が高まっています」(同前)
6年ぶりの朝ドラ出演に、戸田も強い思いで臨んでいるという。
「これまでも母親役の経験はありますが、“良妻賢母”タイプが多かった。今回の千代子は優しさと厳しさ、そして内面の怖さも内包した難しい役柄。竹之内豊さん演じる診療所の院長の妻という役どころですが、戸田さんはプライベートでも都内の病院に勤務する医師と結婚している。現実とシンクロすることもあり、前向きに役作りに挑んだといいます」(芸能関係者)
新ヒロインと元ヒロイン2人から、毎朝目が離せないことになりそうだ。
※週刊ポスト2023年4月18・25日号