”ノリ”で旧ジャニーズ事務所に応募したという中居。デビュー当初からすでに地元では大人気だったという
「生意気言ったらぶっ飛ばしてくださいよ」
未婚を貫いてきた中居だが、16歳で「SMAP」のメンバーになった頃から何よりも大切にしてきたのが、家族の存在だった。中居家を知る地元の関係者が語る。
「中居さんは3兄弟の末っ子で、上に2人お兄さんがいます。中居さんが芸能界デビューしてからも何度も家族旅行に行くほど仲がよく、2008年の『オレンジページ』のインタビューでは『僕はもう一回、2人の兄と両親の家族5人で住んでみたい』と語ったこともありました。2015年に父親が他界する前も、中居さんは忙しい合間を縫って看病に通っていた。
長男は、中居さんの5歳年上。パンチパーマがトレードマークで、地元でも仲良し兄弟の一番上として知られています。中居さんが体調を崩した時にも駆けつけるほど面倒見がよく、中居さんと一緒にタレントの柳沢慎吾さんと食事した際には『もし(正広が柳沢に)生意気なこと言ったら、ぶっ飛ばしてくださいよ』と告げるなど、人情深い人物です。ずっと地元のスーパーで働いていて、中居さんの兄であることはみんな知っていますよ」
末っ子の窮地に、中居家の人々はどのように感じているのか。仕事終わりの長兄に話しかけたのが、冒頭の場面である。
トレードマークのパンチパーマは今は封印しているのか、シンプルな短髪で、黒のダウンを着ていた。記者が声をかけると、「こんなに遠くまで大変だったでしょう」と気を遣ってくれた。そして約30分間にわたって、弟について語ったのだった。
──先日の第三者委員会の発表はご覧になられましたか?
長兄 「うん、見たよ……」
──弟さんの性加害が認定されました。
「俺は何もわからないけど、やっぱりどうしても兄として、あれが本当にあったことだとは思えなくて。弟がやったことだと思えないんだ。本人は何も言っていないわけだから……。守秘義務があるから、本人はそれを守っているんだろうね」
長兄は心配そうに夜空を見上げながら、言葉を紡ぐのだった──後編記事では、トラブル後中居氏から長兄に届いた「メール」の内容や、兄弟で過ごした過去の思い出などについて、詳報する。
(後編につづく)