人気者ゆえに、地元からは厳しい声も──

幼い頃から人気者だった中居

「この兄ちゃんたちでよかった」

 中居氏もまた、彼を自慢の兄と思ってきたことだろう。1997年、「ザテレビジョン」のインタビューでも、2人の兄について《この兄ちゃんたちでよかった》と感謝を口にしていた。それだけ、兄弟間には強い信頼関係があるのだろう。

 スーパーの駐車場に置かれた長兄の車は、星空が映るほどピカピカに磨かれていた。中居氏も“シャコタン(車高を低くすること)”の「Y33シーマ」と呼ばれる車への「愛」をよくメディアで語っていたが、長兄の車もシャコタンだった。車の趣味が同じなのかと問うと、彼は嬉しそうに話した。

「趣味は合うんだよね。(弟と)車の話はよくしてた。俺ら昭和世代はヤンキーに憧れてた世代だからさ、シャコタンとか、こういう車に憧れるのよ。音楽も、最近の曲はあまりわからないけど、昭和の音楽はいいよね。スマホじゃなくてさ、レコードでガンガン聴いてさ」

 中居氏も数々の名曲を届ける存在だったが、長兄からするとこれまでもずっと「弟」だったのだろう。

──本人には、これからどうしてほしいですか?

「ゆっくり休んでほしいね、ここまでよく頑張ってきたなと思うよ。むしろ今まで、38年も真面目にやってきたんだから。兄としては、ただ誇らしい。そう、やっぱり真面目に、一生懸命やってきたからこそ、ファンのみなさんも支えてくれてたんだと思う。

 まあ本人は、話す時が来たら話すんじゃないかな。それはもう、時間が必要だから。だから、しばらくはもう、自分のために時間を使ってほしい」

 そう言うと、「遠くまでわざわざありがとうね」と記者をねぎらい、車に乗り込んで暗い闇に消えていった。

 1月23日、ファンクラブのウェブサイト上で「さようなら…。」と別れを告げて以降、口をつぐんでいる中居氏。家族も心配する“真相”が、本人の口から語られる日は来るのか。

(了。前編から読む)

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