中居氏と「タレントU」らが滞在したとされるスイートルームのソファとソファのあいだには大きな隔たりが…
「女子アナを呼んで」アスリートの“リクエスト”に応える社員
今回のフジテレビの問題は、バラエティ番組を多数手がけた編成幹部とMCの名手・中居正広氏との歪んだ関係から端を発しているが、アスリートから「女子アナを紹介してほしい」「女子アナを呼んでほしい」と言われるスポーツ局の社員や番組スタッフも少なくなかったのだ。そして、アスリートとの“パイプ作り”のために女性アナを“利用していた”社員もいたというわけだ。
「男性社員だけではありませんよ。女性社員や外部の女性スタッフ、さらにはOGの中にも、女性アナをまとめているような人は昔も今も存在しています。もちろん、いかがわしい席をセッティングするということではなく、さまざまな会合に盛り上げ要員として声をかけるのです。
今回、『私なら断る』『そもそも、そんな話は聞いたことがない』といった女性アナウンサーや女性キャスターのコメントも出ていますが、フジテレビでは40年近くも前から、仕事の関係者たちを喜ばせるために女性アナを宴席に呼ぶことが当たり前のように行われてきたのです。上納といったものではないですが、そうした“文化”が、今にいたるまでフジの中でずっと定着していた可能性があります」(制作会社プロデューサー)
第三者委員会は「有力な取引先と良好な関係を築くための『性別・年齢・容姿などに着目して呼ばれる会合』というあしき慣習が、取引先の関係者からハラスメントを受けるリスクをもたらしてきた」と指摘している。“蔓延していた”こうした慣習を一掃しなければフジテレビの再生はないと言っていいだろう。