110周年を祝おうという雰囲気が感じられる紙面だ
「司組長の平穏を取り戻したい」
昨年の山口組にとって明るいニュースといえば、殺人未遂などの罪に問われていた中田浩司・山健組組長に無罪判決が下されたことだが、その無罪判決と大谷の活躍を並列して“明るいニュース”として取り上げたのだった。中田組長の公判は検察が控訴していて予断を許さないが、山口組は中田組長を若頭補佐に昇格させている。
「警察の特定抗争指定もあり、指定区域内で5人以上会えない状態が続いている。そもそも抗争状態であるので、そう気軽に出歩くのも気が引ける。そのため朝から大谷の試合を見ている組長も多いのでしょう。NetflixやAmazonプライム・ビデオで海外ドラマなどを視聴するのにハマっている組長もいます」(同前)
吉村組長は神戸山口側を〈偉大なる山口組の看板に泥を掛けた不届者謀反組〉〈若者達まで路頭に迷わせ、任侠道を根底から踏みにじり〉と厳しい口調で非難。そして、今年は司組長が六代目に就任してから20年であり、〈どうかこれからも若輩なる私共に御指導の程を宜しくお願い致します。組員一同が目下の事態を収束し一日も早く親分の平穏を取り戻す事に尽力する所存でございます〉と述べている。
4月7日、六代目山口組は兵庫県警に「宣誓書」を提出し、抗争終結の意思を伝えた。一方的な宣言であり、抗争相手の神戸山口組らの動向に注目が集まっている。さらに、“七代目”体勢への注目も集まりだした。”平穏”はまだ訪れない。