大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場(時事通信フォト)
ついに大阪・関西万博が開幕した。当初の1.8倍にも膨らんだ巨額の会場建設費や工期の遅れなど、開幕前から様々な議論を呼んだものの、初日には約12万人が会場に足を運んだという。万博協会は期間中の来場者数について、国内外から延べ2820万人を見込んでいる。
一方、東京も、平日にもかかわらず多くの外国人観光客で賑わっている。大阪で世紀の祭典が幕を開けたこの時期に、なぜ彼らは東京にいるのだろうか──。NEWSポストセブン取材班は、外国人観光客に話を聞いた。
観光客が明かした「万博に行かないワケ」
桜の季節が終わりに向かっている上野公園。新緑が太陽の光で輝いている。アメリカから初めて日本を訪れたというギャレットさんら3人組は、取材に対して興奮した様子で語り始めた。
「私たちは約1週間日本に滞在する予定で、東京と関西を観光するんです。もちろん、大阪で万博が開催されていることは知っていましたよ! でも、関西には他にも行きたい場所がたくさんあって(笑)。大阪城、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、それに京都、それからニンテンドーミュージアムにも行く予定なんです。そうすると、どうしても万博に行く時間がなくなってしまって……」
万博の優先度は低いのだろうか。彼らに母国・アメリカで万博について話題になっているかと尋ねると、意外な答えが返ってきた。