殺人の疑いで逮捕された住居・職業不詳の谷内寛幸容疑者(24)が確保された交番。着衣には血がつき、怪我をしていたという
事件の詳しい経緯については特別捜査班が50人体制で調べを進めている最中だが、少しずつ当時の状況が明らかになってきている。
「手柄さんは近くの外出先から帰宅した際、自宅マンション敷地内に入ったところで刃物で切りつけられたとみられています。現場からは血痕のついた包丁が見つかっており、手柄さんの体には上半身を中心に複数箇所、刺されたような傷が確認されました。
捜査関係者によると谷内容疑者と手柄さんの関係性について詳しいことはまだわかっていない。通り魔的な犯行も視野に入れて捜査を進めています」(前出・大手紙社会部記者)
事件に嘆く同級生「とても信じられない」
4月に高校生になったばかりだという手柄さん。突然の事件に、近隣住民からは「同じマンションで人が殺されるなんて……」「まだ若いのに、どうしてこんな目に遭わないといけないのか」など、彼女の死を嘆く声があがっている。
NEWSポストセブンが手柄さんの同級生に取材をすると、初めはしばらく沈黙したが、言葉を待っているとこう話してくれた。
「知ってます……学校が同じでした。今日、学校が終わってから(被害者のことを)ニュースで知ったんです。同じ学校に通って、顔も知っている子が殺されるなんて……ショックで悲しいというか、とても…信じられません」
手柄さんの同級生の目からは涙が溢れた。そして手柄さんの中学時代を振り返って、続ける。