6月にブラジルを訪問する予定の佳子さま(2025年3月、東京・千代田区。撮影/JMPA)
皇室屈指のご公務数を抱えられる秋篠宮家。次女・佳子さまはいま、多忙な日々を送られている。
「4月17、18日には、石川県をご訪問。『日本工芸会』総裁である佳子さまは、昨年、地震と豪雨で被災した伝統工芸品の職人たちと懇談したいという思いをかねて抱いておられたそうです」(宮内庁関係者)
近年、国際親善の場でも存在感を示されている佳子さま。6月上旬には、今回で3年連続となる海外公式訪問を控えている。
「2週間ほどの日程でブラジルを訪問されます。今年は日伯国交樹立130周年の節目。3月末にはルラ大統領が国賓として来日し、宮中晩餐会が開催されたばかりです。佳子さまはご訪問中、大統領への表敬訪問や政府主催の行事にご出席。さらに、各地で日系人と交流される予定です」(皇室ジャーナリスト)
初夏のご訪問に向け、佳子さまはいまから準備に励まれているようだ。
「両国の長い交流の歴史を熱心に学んでいらっしゃいます。3月には、ルラ大統領に同行した日系人がブラジルの文化や歴史についてご進講されたようです。さらに現地で面会する人々のプロフィールも頭に入れておかなければなりませんし、スピーチの原稿執筆も必要です」(前出・宮内庁関係者)
そんな中、いま現地では異例ともいえる人員確保の動きがあるという。
「ブラジル最大の都市・サンパウロにある在サンパウロ日本国総領事館が、メイドを緊急募集したのです」(別の宮内庁関係者)
3月27日、同領事館のホームページに掲載されたその求人。「臨時職員の募集(短期採用)」というタイトルの文面には、《職種:メイド1名》《業務内容:掃除、洗濯等》《短期雇用(最大90日間)。延長なし》《5月上旬頃から勤務を開始することを予定》という文言が並んでいる。
「5月上旬から短期間の雇用は、佳子さまの訪問時期とも重なります。いま宮内庁関係者たちの間で、この求人は“佳子さまのための増員だろう”と囁かれているのです」(前出・別の宮内庁関係者)
皇族のご訪問となれば、領事館の仕事は激増する。
「地元警察と警備の連携、体調不良など不測の事態に備えた搬送先の確保。パーティーや式典会場の安全管理、そして宿泊先や訪問先で召し上がるお食事の手配など、仕事は多岐にわたります」(外務省関係者)
特に、内親王である佳子さまへのご対応は格別だという。
「皇位継承順位1位である秋篠宮さまの娘であり、さらに次代の天皇の姉というお立場である以上、領事館としてはより一層丁重に対応することになる。東京から女性職員が随行しますが、現地事情をよく知る女性スタッフやメイドも必要です。仕事量が2〜3倍に増えることは間違いない」(前出・外務省関係者)
そもそも今回のご訪問は、職員にとってかなり過密な旅になることが予想される。
「2018年に姉の眞子さんが訪問した際は、15日間で14都市を訪問。広大な国土に点在する日系人コミュニティーを回るため、毎日遠路を移動するというハードなものでした。今回の佳子さまのご訪問も、同じような日程です。さらに、ブラジルの6月は高温多湿な気候ですからね。随行するスタッフたちにとっても、かなりの負担が伴います」(皇室記者)
プリンセスが華やかな笑顔を見せる裏側で、職員たちは奔走している──。
※女性セブン2025年5月1日号