新横綱の豊昇龍(撮影/JMPA)
春巡業の宿泊先であった名古屋市内のダイニングバーで4月8日に新横綱・豊昇龍が「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」していたと週刊新潮が報じた問題(4月17日発売号)。相撲協会では巡業が休みとなる4月21日にも豊昇龍を呼んで事情を聞く予定だという。新横綱に何が起きたのか。その真相を豊昇龍の師匠・立浪親方(元小結・旭豊)に聞いた。
新横綱として臨んだ3月場所で、豊昇龍は9日目までに5勝4敗。平幕に3敗するなど成績が振るわず、10日目から途中休場した。春巡業では再起に向けて稽古に励んでいたはずだ。
そうしたなか、発端はインスタグラムに投稿された1分ほどの動画だった(現在は削除済み)。着物を脱いで肌着1枚となった横綱が〈第74代横綱・豊昇龍〉と書かれた特注ケーキに顔を埋めるシーンが映し出される。ケーキを差し出す男性の腕にはタトゥーが見える。
ケーキに顔を埋めた豊昇龍の髷の隙間には1万円札が差し込まれており、たしかにかなりの弾けっぷりだが、暴れたりしているわけではない。週刊新潮では角界関係者の話として〈参加者のなかには入れ墨をいれた人物も確認できます。実際、暴力団や半グレといった“反社”を疑う声が出ています〉と報じているが、立浪親方は本誌・週刊ポストの取材に対してこう答えた。
「(参加者は)反社でもなんでもない人たちです。週刊新潮も会の主催者やケーキを出した本人らを取材して“反社ではない”という話を書いている。一方で、それとは別に記事のなかで“反社を疑う声が出ている”と、あえて曖昧な書き方をしている部分もある。悪意がある取り上げ方にしか思えません」
そう憤りを隠さない立浪親方によれば、この日の会を主催したのは立浪部屋の名古屋後援会のメンバーたちだという。
「上場企業の仕事をしている建設や土木の会社の経営者たちなので、絶対に反社会的勢力の関係者ではありません。週刊新潮から取材があった段階で横綱にも確認を取ったし、後援者にも確認を取りました」(立浪親方)