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【広末涼子の歯車を狂わせた“芸能界の欲”】心身ともに疲弊した早大進学騒動、本来の自分ではなかった優等生イメージ、26年連れ添った事務所との別れ…広末ひとりの問題だったのか

何が彼女を変えてしまったのか(Getty Images)

何が彼女を変えてしまったのか(Getty Images)

 静岡県の病院で看護師にケガをさせるなどして現行犯逮捕された女優の広末涼子(44)。事件前後には錯乱した様子を見せたことなども報じられたが、何が彼女を変えてしまったのか。

 1994年に14歳で芸能界デビューし、故郷・高知から上京した1996年にポケベルのCMで大ブレイク。歌手としてもヒットを飛ばし、“ヒロスエブーム”を巻き起こしてスターの階段を駆け上がった。順風満帆の芸能生活に翳りが見られたのは1999年。早稲田大学教育学部への進学だった。芸能レポーターの城下尊之氏が振り返る。

「人気絶頂のなかでの早大進学が大きな話題となった。この時、私も含めて100人以上の報道陣が詰めかけて報じましたが、多忙で3か月間登校できなかったことで一転してバッシングになり、AO入試による合格について陰謀めいた『不正入試疑惑』まで取り沙汰された。当時の報道は容赦なく、10代の広末さんは心身ともに疲弊していた。今になって考えれば、ワイドショーなどにも責任があったと思います」

 芸能界という場所での扱われ方について、彼女の心中では少しずつ悩みが重なっていったようだ。

「方言も『イメージが崩れる』と止められていた。のちに雑誌の取材で『ある時から付いた、いわゆる“優等生イメージ”が本来の自分ではない気がした』と語っていた」(芸能デスク)

 スターをより大きく育てたい芸能関係者の“欲”が彼女の歯車を狂わせていったようにも見える。仕事が殺到し、大学にも満足に通えない状況のなかで、今度は「異性」との関係がフォーカスされる。モデルのMITSUUとの初スキャンダルを皮切りに、俳優・伊勢谷友介らとの熱愛が次々報じられた。

 明らかな異変が見られるようになったのもその頃からだ。2001年にリュック・ベッソンが製作・脚本を手がけた映画『WASABI』の製作発表会見で突如号泣。

「この2か月後、今度は金子賢とクラブで朝まで遊び明かした後、ドラマのロケ地までタクシーで直行し、それが無賃乗車だったのを週刊誌に撮られて“奇行”などと書かれました。

 この頃は交際していた伊勢谷と別れた直後で精神的に不安定だったとされます。夜な夜なクラブを回っているなどとも噂されましたが、彼女は意外とビビりな性格で、ひとりでクラブなんて考えられない。それは都市伝説のようなものだったと思います」(芸能デスク)

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