日本各地、時には海外に進出して女性に声をかける「ナンパ動画」の数々が話題に(YouTubeより)
YouTuberを志して「大学中退」
その頃のゲンキはYouTubeについての知識は少なかった。
「当時、僕はゲストハウスに住み込みで働いていたんですが、同じ家にのちにチャンネルのプロデューサーとなるジュンペーが住んでいたんです。彼と毎日一緒に過ごす中で、『海外を回りながら女性に声をかける動画を撮ってYouTubeにアップしたいんだよね』と話したところ、『就職したら絶対やらないから、やりたいなら卒業してすぐ始めたほうがいい』と、意外な答えが返ってきたんです。大学は卒業間近でしたし就活もしていましたが、ジュンペーのその言葉を聞いた次の日、YouTuberになることを決意し、大学を中退しました。その後ジュンペーは、僕と一緒にYouTubeを始めてくれました。もしかしたら彼は、自分が大学中退のきっかけを作ったという後ろめたさもあったのかもしれません」
その後グループには、福岡の大学のミスターコンに出ていたちゃんゆう、人気TikTokerの人間が加入し4人体制で活動がスタート。しかし、彼らはなぜ「ナンパ」というカテゴリで勝負したのか。
「街中で大量の100万円の札束をぶちまけるドッキリとか、突然大音量であやまんJAPANの曲を流したり、最初はYouTuberらしい色んな企画の動画も出していました。今はどちらかと言うとリアリティのナンパ企画やデート企画が多いですね。『どちらも街中で女性を笑わせる行為には変わりない』と思っています。ただコメディ系からナンパ系に変化していった理由としては、コロナの影響や知名度が上がってきたこと、後は自分が成長していく過程で自分に合う企画が変わっていったのだと思います」