春の園遊会に参加された天皇皇后両陛下(2025年4月、東京・港区。撮影/JMPA)
4月22日午後、天皇皇后両陛下主催の春の園遊会が赤坂御苑で行われた。各界功労者らが招かれ、5月並みのぽかぽか陽気の中、皇族の方々が招待者と歓談した。
今回の園遊会は、62年ぶりにスタイルを変更。両陛下を先頭に皇族一列になり、同じルートを進むこれまでの形をやめ、両陛下、秋篠宮ご夫妻ら、愛子さまと佳子さまら、と3つにルートにわかれた。より多くの招待客と皇族とが交流できるだけでなく、会場の自然や食事を楽しむ時間の確保につながる。さらには、暑さ対策も兼ねており、皇室側の配慮がうかがえた。
そして園遊会といえば、注目を集めるのが女性皇族の装い。和装か洋装か注目を集めていたが、最近の園遊会を振り返ると、和、和、洋、洋、和、和と、繰り返していた。最近でいうと、2023年の秋と2024年の春は洋装で、2024年の秋は和装だったため、今回の園遊会は和装と予想していた人も多かったようだ。
雅子さまは、ペールトーンの黄色ベースの着物に、金色の帯を締められ、春爛漫ムード漂う明るい着こなしだった。着物の模様も淡い色使いで遠目からだと一色に見えるほど。
2002年4月の出産後初の春の園遊会では、今回と同じようなクリームイエローの品のある着物をお召しだった。雅子さまは、園遊会での和装に限っては、淡いブルーか淡いイエロー系を選ばれることが多いようだ。今回は、愛子さまがブルー系を選ばれたので、イエロー系をお選びになったのかもしれない。黄色ベースにシンプルな模様で、帯も着物に合わせた色味をセレクト。ワントーンでまとめることで落ち着いた雰囲気を放っていた。