日本館の名誉館長を務める藤原紀香(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
正統派ではあるが「圧」は強くなる
ベーシックな“ネイビー×白のスーツ姿”で出迎えたことからも、彼女の気合いの入れようが感じられたと話す軍地さん。一方で、世間的なトレンドに照らして見た場合、藤原さんの衣装はどう映るのだろうか。
「梨園の妻として、そして日本館の名誉館長として“正統派”を目指していらっしゃる藤原さん。ボトムを、スカートでなくパンツを選んだことでよりスタイルが際立ち、活動的なイメージが生まれます。まさしく“コンサバの極み”というスタイリングで良いのですが、完璧すぎるあまり、どうしても“圧”が強くなってしまいます。
カジュアルな“抜け感”が受け入れられるこの時代。ヘアスタイルをふんわりとダウンにする、ジャケットのシルエットを、ウエストを絞ったショート丈ではなく、すとんと落ちる丈感があるシルエットにするなど、引き算をすることで優しい印象が増すのではないかと思いました。
一方で、デビュー以来“藤原紀香”キャラを変えずに、ますますロイヤルな存在となっていく彼女はあっぱれであります。そのまま突き抜けてください!」(同前)
日本を代表するファッション・ディレクターの目から見ても、藤原さんは“輝く”ファッションだったとのことだ。