スポーツ

追悼・小山正明さん 金田正一さん、米田哲也さんとの「3人合わせて『1070勝』鼎談」で「投げて強い肩を作れ」と説き、「時代が変わっても野球は変わらない」と強調

通算勝利数の歴代トップ3(左から小山さん、金田さん、米田さん)

通算勝利数の歴代トップ3(左から小山さん、金田さん、米田さん)

「投げる精密機械」と呼ばれ、400勝の金田正一さん、350勝の米田哲也さんに続く歴代3位となる320勝を挙げた小山正明さんが4月18日に心不全により90歳で亡くなった。金田さん、米田さんと合わせての通算勝ち星は1070勝。本誌・週刊ポストでこの3人が集まっての「1000勝鼎談」を掲載したことがある。

 2015年1月23日号での〈金田正一×米田哲也×小山正明「今どきの選手は甘すぎやせんか?」〉と題した鼎談企画だ。金田さんは「野球は下半身。走れ!走れ!」というフレーズでよく知られているが、鼎談のなかで最も“昭和”だったのは小山さんだった。

「3人合わせて1070勝ですか」と感激する米田さんに、「815敗だけどね」と被せる小山さん。小山さんの論客ぶりは金田さんも黙るほどだった。故障しなかった理由を聞かれるとこう話した。

「まず親からもらった健康な体があって、プロ野球に入ってからは“走れ走れ”“投げろ投げろ”ですからね。そうして走り込んだのがボクの財産になったと思う。もちろんカネさんほどは走らなかったですが……。

 阪神の先輩だった藤村隆男さんからどこに行くのも“走って行け”と言われましたからね。駅に行くのも、用事を頼まれても“走れ”ですからね。今の選手は近所でも高級車に乗って行く。この積み重ねやと思うね。野球は下半身、これを鍛えないとマウンドで体がこなせるわけがない」

関連キーワード

関連記事

トピックス

過去のセクハラが報じられた石橋貴明
とんねるず・石橋貴明 恒例の人気特番が消滅危機のなか「がん闘病」を支える女性
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(写真は2019年)
《広末涼子逮捕のウラで…》元夫キャンドル氏が指摘した“プレッシャーで心が豹変” ファンクラブ会員の伸びは鈍化、“バトン”受け継いだ鳥羽氏は沈黙貫く
NEWSポストセブン
過去に共演経験のある俳優・國村隼(左/Getty Images)も今田美桜の魅力を語る(C)NHK連続テレビ小説「あんぱん」NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
《生命力に溢れた人》好発進の朝ドラ『あんぱん』ヒロイン今田美桜の魅力を共演者・監督が証言 なぜ誰もが“応援したい”と口を揃えるのか
週刊ポスト
大谷翔平(左)異次元の活躍を支える妻・真美子さん(時事通信フォト)
《第一子出産直前にはゆったり服で》大谷翔平の妻・真美子さんの“最強妻”伝説 料理はプロ級で優しくて誠実な“愛されキャラ”
週刊ポスト
「すき家」のCMキャラクターを長年務める石原さとみ(右/時事通信フォト)
「すき家」ネズミ混入騒動前に石原さとみ出演CMに“異変” 広報担当が明かした“削除の理由”とは 新作CM「ナポリタン牛丼」で“復活”も
NEWSポストセブン
万博で活躍する藤原紀香(時事通信フォト)
《藤原紀香、着物姿で万博お出迎え》「シーンに合わせて着こなし変える」和装のこだわり、愛之助と迎えた晴れ舞台
NEWSポストセブン
川崎
“トリプルボギー不倫”川崎春花が復帰で「頑張れ!」と声援も そのウラで下部ツアー挑戦中の「妻」に異変
NEWSポストセブン
最後まで復活を信じていた
《海外メディアでも物議》八代亜紀さん“プライベート写真”付きCD発売がファンの多いブラジルで報道…レコード会社社長は「もう取材は受けられない」
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《“イケメン俳優が集まるバー”目撃談》田中圭と永野芽郁が酒席で見せた“2人の信頼関係”「酔った2人がじゃれ合いながらバーの玄関を開けて」
NEWSポストセブン
六代目体制は20年を迎え、七代目への関心も高まる。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
山口組がナンバー2の「若頭」を電撃交代で「七代目体制」に波乱 司忍組長から続く「弘道会出身者が枢要ポスト占める状況」への不満にどう対応するか
NEWSポストセブン
日本館で来場者を迎えるイベントに出席した藤原紀香(時事通信フォト)
《雅子さまを迎えたコンサバなパンツ姿》藤原紀香の万博ファッションは「正統派で完璧すぎる」「あっぱれ。そのまま突き抜けて」とファッションディレクター解説
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! ゴールデンウィーク大増ページ合併号
「週刊ポスト」本日発売! ゴールデンウィーク大増ページ合併号
NEWSポストセブン