そして若林正恭サン(44才)役の高橋クンの母親役は池津祥子サン(53才)。2022年10月期の『エルピス —希望、あるいは災い—』(関西テレビ・フジテレビ系)での新聞記者役は、いまも録画を繰り返し見てしまうほど大好きだし印象に残っています。あの「大人計画」出身の個性派であり演技派女優さん。なるほど、母親役にも“味”があります。
その昔、アイドルで、いまは50代の女優さんから聞いたのは「年齢を重ねたからといって、誰もが母親役をできるわけではない」ということ。この文脈でいうと、1980年代後半から1990年代に活躍されたトレンディー女優さんたちも同じではないでしょうか。
そんな中、近年、母親役が多かった印象の朝加真由美サン(67才)や麻生祐未サン(59才)、黒木瞳サン(62才)、さらには高畑淳子サン(68才)、大竹しのぶサン(65才)らは今期のドラマの母親役より一世代上のかたがた。この先、祖母役に移行するのかもしれません。連続テレビ小説『らんまん』(NHK)の松坂慶子サン(70才)のように……。そう思うと、なんだか隔世の感がありますし、ゾクゾク、ワクワクしますよね。
実力派女優さんが演じるさまざまな母親に、どこか似ている自身のリアル母親を重ねつつ、5月14日は感謝の言葉を伝えたいと思います。
構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『アップ!』(メ〜テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2023年5月25日号