現在のシトロエンのマーケティング戦略はこうだ。C2、C3、C4と車名の頭に「C」をつけるモデルが基本だが、これと並行する「DS」ラインを2009年より投入している。使い勝手が良く、幅広い顧客層に向けたCライン、そして従来のシトロエンオーナーや新しいファン獲得のための斬新なDSライン――メカニズムは基本的に同じものを使いながら、デザインの異なる2つのラインを用意しているのである。
これまで日本には、コンパクトカーのC3とDS3のみが展開されてきたが、先頃C4と今シトロエンが最も力を入れているDS4を導入。9月28日より一部販売店での取り扱いがスタートしたが、10月8~10日は「NEW CITROEN DS4 Debut Fair」として、シトロエン全店舗で販売が開始される。
「アピールポイントはまずデザインです。これまでないものを、ということで、クーペとSUVを融合するというコンセプトからデザインされています。ワイド&ローではなく、ワイド&ハイ。セダンの洗練された雰囲気と快適性、背の高いSUVの気持ちよさ、クーペの流麗なデザインを融合した“4ドアクーペ”なのです」(前出 ヴォデヌ氏)