そんななか、安倍氏が気が気でないのが、オバマ大統領の4月のアジア歴訪である。昨年秋に予定しながら、財政問題(政府機関閉鎖)でキャンセルしていたもので、東南アジア諸国に加えて現在、日本と韓国を訪問する予定で調整している。
「安倍さんは訪米時に『次の来日は是非とも国賓で招待したい』と申し込んでいた。だが、最近になってオバマ氏に『スケジュール的に無理』と断わられた。問題は1泊するかどうか。実は韓国が日本よりも長い滞在を要求し、日本には1泊もしないようにと働きかけている」(外務省関係者)
わずか1泊の「お泊まり要求」すら拒まれるとなれば、いよいよ安倍氏の面子は丸つぶれとなる。
「安倍―オバマの関係が悪くなればなるほど、近年で最も強固な日米関係を築いた小泉さんの存在感が増すことになる」(前出・天木氏)
※週刊ポスト2014年2月7日号