では、実際にどんな自動車保険に加入したらいいのか。まずは自分の等級を確かめることから始めたい。
「小さな事故で保険を使うと、翌年から等級が下がって保険料があがるために自己負担で車を修理する人が増えています。確かに少額の保険金請求はしにくい仕組みになっているため、15等級前後のドライバーならば、少しでも保険料の安いシンプルなプランを選んでもいいでしょう」(同前)
次に、他の保険と重なっている無駄な契約内容は省いていくとよい。
「人身事故の場合は、自動車保険の傷害特約が自分の加入している生命保険の補償内容と被っていたりすることもあるので、一度整理してみるのがいいと思います」(同前)
そして、意外にも加入しておくと心強い味方になるのが、「弁護士特約」だという。
「事故を起こしたとき、保険会社同士の折衝は勝手にやってくれるものだと任せきりにしていたら、損をすることが多々あります。例えば、自分が被害者になった場合、逸失利益の認定などで相手側の保険会社が執拗に証明書の提出を求めてきたり、補償金額を渋ってきたりすることがあります。
そんなとき、事故対応に強いプロの弁護士に相談できれば交渉もスムーズですし、その場で保険金の未払いなどを指摘してくれる場合もあります。特約漏れを防ぐうえでも弁護士特約は有効なのです」(同前)
“払われ損”で痛い目にあわないためにも、定期的に自動車保険を見直したい。