試行錯誤の末、メニューが決まったのは2013年10月の半ば。同月末、エアライン業界初の本格的子供向け機内食『チャイルドミール』として発表された。2013年12月から2014年2月の3か月間提供されるその冬メニューは、“パパママシェフ”チーム渾身の自信作である。
「野菜をふんだんに使って栄養バランスに気を配っているのはもちろんですが、料理の見た目の配色にも気を遣いました。たとえば、雪だるまのボタンに緑が鮮やかなグリンピースを使ったりして、地味にならないように工夫しています」
『チャイルドミール』はすぐに話題となり、この冬には多い日で1日250食も予約が入ったという。
「機内は、お客様とともにサービスを進化させていく特別な空間だと思います。今回はお客様のつぶやきが大きなヒントになりました。『チャイルドミール』で親子の会話が弾み、旅を楽しいものにしていただきたい。さらに、『あの美味しくて楽しい機内食が食べたいからまたANAに乗ろう!』と思っていただければ、こんなに嬉しいことはありません」
(文中敬称略)
※週刊ポスト2014年3月7日号