5.求人広告、会社説明会で「脅す」

 いかに仕事がきついか、高いレベルの能力を求めるかなどを求人広告や、会社説明会で伝えるやり方です。「脅し」と言えなくもないですね。

6.面接の負荷をあげる

 内定まで10回以上の面談がある、数ヶ月かかる、などを最初から宣言しておくやり方です。よっぽど覚悟がある人しか残りません。面接にかける時間を長くするというやり方も。

7.SPIなどの通過のバーを上げる

 通過に必要な点数のバーを上げたり、性格や能力が一定のタイプしかとらないようにするやり方です。

 もっとも、ご覧の通り、どれも学生にとって負担がかかることでありますし、実は企業にとっても負担のかかるものもあります。例えば、SPIなどの適性診断テストについては、学生が1人受けるたびに数千円かかりますし(運営会社、料金体系によりますが)。

 人材採用のための投資だと言えばそれまでですが、学生が会社を受けることに対して、企業もコスト負担をしていることも現実として抑えておきたいところです。

 個人的には、学生が無駄な努力で負荷を増やさないように、過去の採用実績校や、採用した学生の特徴などを明示するやり方は一定の効果があるかと思いますが、学歴差別・区別を指摘されるリスクはありますし、採用基準というのは選考中に変動するものなので完全に参考にはならないでしょう。

 賛否、是非をおいて考えるならば、受験料制度は「成果が出てしまっている」という事実は直視したいところです。もっとも、成果については採用活動が終えてからでないと分からないので、ドワンゴ社には、採用結果を可能な限りレポートすることを期待したいところです。

 もっとも、他への波及が懸念されていますが、あそこまでやるのはドワンゴだけではないですかね。「ああ、ドワンゴならやりかねないな」という施策ですし、そこそこの人気、知名度がないと、応募者が集まりませんし。

 母集団を最適化する模索は、今後も続きそうです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
【薬物検査どころじゃなかった】広末涼子容疑者「体を丸めて会話拒む」「指示に従わず暴れ…」取り調べ室の中の異様な光景 現在は落ち着き、いよいよ検査可能な状態に
NEWSポストセブン
運転中の広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
《広末涼子の男性同乗者》事故を起こしたジープは“自称マネージャー”のクルマだった「独立直後から彼女を支える関係」
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
《病院の中をウロウロ…挙動不審》広末涼子容疑者、逮捕前に「薬コンプリート!」「あーー逃げたい」など体調不良を吐露していた苦悩…看護師の左足を蹴る
NEWSポストセブン
北極域研究船の命名・進水式に出席した愛子さま(時事通信フォト)
「本番前のリハーサルで斧を手にして“重いですね”」愛子さまご公務の入念な下準備と器用な手さばき
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(写真は2023年12月)と事故現場
《広末涼子が逮捕》「グシャグシャの黒いジープが…」トラック追突事故の目撃者が証言した「緊迫の事故現場」、事故直後の不審な動き“立ったり座ったりはみ出しそうになったり”
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
【広末涼子容疑者が追突事故】「フワーッと交差点に入る」関係者が語った“危なっかしい運転”《15年前にも「追突」の事故歴》
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン