4月1日より消費税が8%に上がり、多くのメディアで増税対策としての節約術が紹介されている。しかし増税前から、節約ポイントとして挙げられることの多い通信費。プランの見直しやセット割など、さまざまな方法が紹介されているが、今後そうした節約術として注目されそうなのが、スマホなどの「SIMカード」を変えることで、通信費を抑えるサービスだ。「SIMカード」とは、携帯電話などの通信機器で使われる、電話番号を特定するための固有のID番号が記録されたICカードのこと。このカードが携帯などに差し込まれることによって、通話や通信の使用ができるようになっている。
1992年、国内企業では初のインターネット接続会社として設立された・IIJ(アイアイジェイ 正式名称:インターネットイニシアティブ)は、大手企業や官公庁など通信インフラを手掛けるIT業界の大手企業のひとつ。そんな“隠れた大企業”といえるIIJだが、昨今は同社の個人向けブランド「IIJmio(アイアイジェイミオ)」での「音声通話機能付きSIMカード」『IIJmio高速モバイル/Dサービス 』のサービス展開により、一般の人の目に触れる機会が増えている。
これまでもIIJではデータ通信のみが対象の、通信料金が格安になるSIMカードの販売およびサービス展開を行なっており、こうしたサービスに詳しい一部のユーザーだけが利用してきた。しかし今年3月13日より、データ通信だけでなく音声通話機能も利用可能となった「音声通話機能付きSIMカード」『IIJmio高速モバイル/Dサービス 』(愛称「みおふぉん」)のサービス提供を開始。データ通信・音声通話の両面で使えるようになったことで、一般の携帯電話利用と同様に使用できるだけでなく、通信料の節約にもなるという。
そこで「みおふぉん」の利用方法や、どれくらいの節約になるのか? など、IIJ サービス戦略部の青山直継さんに話を聞いた。
「私たちは大手の携帯電話キャリアのように、自分たちの販売店舗というのがありません。そこで総合スーパーのイオン、家電量販店のビッグカメラ・ソフマップ・コジマの各店舗やネットショップにご協力いただいて、お申し込み用の“エントリーコード”を販売しています。
通信のクオリティに関しては、非常に高いものをご提供できております。一方、そういった品質面の説明を含めて、これまで通信費節約のための格安SIMカードなどをご利用いただいてない方々に、よりわかりやすくサービスを使ってもらえるようにするには、対面でわかりやすくご説明することが必要だと考えました。そこで対面販売の面で実績の高い、大手小売業の企業と提携して、販売することになったんです」(青山さん)