【子供に言ってはいけない言葉】
「よその子は夜中まで勉強しているよ」
塾の宿題をさせて、学力を伸ばそうとする親が使う言葉だが、睡眠不足になると子供は健康を害し、成績も下がる。
「がんばってね」
自分はこのままだとダメなんだ。まだまだダメなんだと子供は受け取る。励ましではなく無理強いする言葉。
「どうしてこんなに時間がかかるの?」
時間がかかることで文句を言われると、手抜きして時間短縮を優先する。自分で考えることをやめて、問題と解答を丸暗記するようになる。
「(話の途中で)それは違う」
これはそもそも会話のマナー違反。人の話は最後まで聞く。子供の会話を中断させることを続けていると、子供は自分の意見を言わなくなる。
「ウソつかないで」
子供がウソをついてまで、親を説得しようとしたときに頭ごなしに否定をすると、せっかく芽生えた論理の芽を踏みつぶすも同然。
「○○しちゃダメ。○○しなさい」
否定や命令は子供が口をきかなくなる原因に。このような厳しい視線を子供に向けるのは、“見守る”というより“見張る”になる。
「あなたのためなのよ」
子供は弱い立場の人間なので、この一言で正直な気持ちが言えなくなり、親に調子を合わせるようになる。
「どうしてこんなミスするの?」
単調な計算問題を何問も続けて解いていると、誰でもミスをする。それを親に叱られると、子供はますます算数が嫌いになる。
「こうすればいいのよ」
子供が考えているのはギブアップしていない証拠。なのに最初から教えてしまうのは、子供にとって嫌がらせ以外の何ものでもない。
「こんなミスしたら、もったいないでしょ?」
もったいないと感じるのは親ではなく本人であるべき。本人が思うことで見直しをするようになりミスがなくなる。
「どうして見直しをやらなかったの?」
内心子供も思っていることを親に言われると「うるさい」と思い、見直せばよかったという気持ちが、どこかに吹っ飛んでしまう。
「あなた○○が好きよね(先回りして言う)」
子供に質問しているような口調だが、親が先回りして決めたことを子供に聞かせているだけ。これでは「うん」か「別に」としか答えられない。
※女性セブン2014年6月19日号